NHK大河ドラマ「真田丸」が面白い。これまでの30数回、皆視聴賞である。
 NHKの大河ドラマは草創期の「花の生涯」など、ほとんど見てきており、思い入れが強い番組のひとつではある。今回の筋立ては戦国時代から豊臣秀吉の天下統一、関ケ原合戦、徳川家康の天下、そして主人公である真田信繁(幸村)が大阪夏の陣で秀吉の遺児秀頼と母淀殿(茶々)と共に討死にするまでの半生を描くものだが、幸村の父親役の草刈正雄の主役を食った演技も味わい深く、戦国時代をしたたかに生き延びて行く武将の姿にリアル感がある。
 創りものなのだが現実に照らし「こうなんだろうな」と納得する場面や心の葛藤が描かれており毎回興味深く見ている。
 生きるか死ぬかの戦国時代、誰だって生きるため策謀を巡らす。その権謀術数の最中にある人物描写が荒唐無稽なものでなく、今を生きる私たちにも納得させるものがある。
 現代人だって場面によっては策謀を巡らすこともあろう。会社の経営、出世、恋愛など形は様々あるが、自分が幸せになるよう努める。しかし赤い糸に結ばれた男女のようにどんな障害があろうと人の運命は落ち着くところに落ち着く。筆者が曽ねてから説諭している天運論である。
 往時からは2万人以上減り人口減少が問題化している稚内。規模からすれば取るに足らないマチだが、そこには老若男女多くの市民がいる、園児として南中ソーランを踊った孫が演舞する前日「あすは頑張らなきゃ」と言っていた。懸命に生きる子供たちに未来を。