駒大苫小牧高の連覇と延長再戦の末に惜敗し準優勝して以来、北海道の高校にとって上位に勝ち上がるのは何でもなくなった。優勝は悲願ではなく運が味方すれば叶うこともある。そんなわけで北海高の甲子園決勝戦に駒を進めたことも夢物語ではなくなった。
 屋内練習場の充実、バッティングマシンでの季節関係ない打撃練習など、技術的な向上もあって道内勢も本州勢などと渡り合える力が付いた。
 優勝は逃したが、決勝に勝ち残ったことが驚きでも何でもないほど道内チームのレベルは向上している。
 原因について打撃力を挙げる向きがある。そりゃ馬鹿すか打って勝利するのは野球の醍醐味であり否定するものでないが、勝負事の神髄は投手力などによって相手に点をやらずに勝ち切ることであり、とりわけ守備力が大事になる。
 これまでの北海道勢といえば雪というハンデがあり、地面での守備練習が足りずにエラーで負けることがしばしばあった。北海高はその点守備はしっかり鍛えられており、余計な点を取られることが少なかった。
 ミスは人間にとって付きものだが、例えば試験の答案の優劣はケアレスによるものが間々あり、成績の上位と下位が決まる。このケアレスミスをなくせばどれほど世間で言う「頭の良い子」の仲間入りをできることか。
 打撃と違い守備にはスランプはなく、負けを少なくするには守備の強化が大切になる。
 守備で負けが減ずれば選手達もその大切さを認識する。難しいことはない。基礎練習が大事だということだ。