悲劇

 第54回氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭は20日、文化センターで乙女の友人や関係者ら300人余りが参列し執り行われ、恒久平和への誓いを新たにした。
 稚内樺太会会長の小林侃四郎副実行委員長の「今はサハリンに眠る同胞の御霊安らかに地域、日本、そして世界の恒久平和を心から祈念いたします」との開式の辞に続き黙祷したあと、実行委員長の工藤市長が「悲劇を再び繰り返すことのないよう、次代を担う若い世代に戦争の悲惨さ、平和の大切さ、命の尊さを訴え平和の実現に努力することが私たちの使命」などと式辞。西本美嗣全国樺太連盟会長ら来賓の5人が「九人の乙女たちの悲しい出来事を風化させてはならない」などと慰霊の言葉を述べた。
 工藤市長らが花輪、参列者全員で一輪菊を捧げたあと、詩吟連盟稚内支部の構成吟、稚内フラウエンコールの望郷の歌斉唱、大谷高吹奏楽部の「主よ人の望みの喜びよ」などの演奏があった。
 九人の乙女と一緒に真岡郵便局で勤務していた栗山知ゑ子さん(88)=和寒=は九人の遺影を前に「当時は17歳で、年上だった彼女たちは優しく仕事のことなど何でも丁寧に教えてくれました。あの頃が懐かしい」と振り返っていた。