地方の病院に行きいつも感じることだが受付、看護師そしてドクターの対応もいい。第一に相手の目を見て話すので、こちらにしてみると「寄り添ってくれているのかな」と安心感を抱く。
 人の気を逸らさぬためには先ず相手の目を見て話すことで、自分に当てはめると頭に来ていたり敵意があると目を見ようとしない。仕事とはいえ病気で来ている人に優しく接するのは医療従事者の大事な心構えだろう。
 「手当て」というのは正に手で患部に触り病名を類推し、痛さなど聞き、医者自身の臨床体験から治療を施していく。昔の医者の姿などと誤解してもらっては困る。この手当てが医者の基本であり医は仁術といわれるゆえんであろう。
 よく隣りの芝生は青く見えるといわれる。自分の所より良く見えて羨ましいということを表した外国のことわざだが、医療に本来そういうことはあってはならず、自分の家の芝生の青さも尊ばなければならない。
 稚内も旭川も札幌も何処の総合病院でもそうだが患者がごまんとおり従事者は忙し過ぎる。余りな繁忙では心の余裕など生まれず、ついつい患者に対し荒く接する事もあろう。しかし患者の方はその荒さを見逃さず悪口として他人に言ってしまうところがある。
 今回、母を連れ名寄の市立病院に行ったが忙しさはもとより「これだも医療費含め社会保障費が毎年1兆円ずつ増えるわけだ」とも改めて思った次第。
 人間の生き死に関わるだけに医療の充実は欠かせない。患者に寛容さがないので尚更厄介なことになる。