米大リーグ・マーリンズのイチロー(本名鈴木一朗)がメジャー通算し3000本安打を達成した。プロ野球で7年連続首位打者、メジャーで年間最多安打(04年262本)など、これまで数々の偉業を成し遂げてきたイチローにとっても今回の3000本は生みの苦しみがあった。 「人に会いたくない日もあった」との新たな語録が金字塔達成の難しさを物語っていた。
 100年以上の歴史があるメジャーでの3000本達成者はこれまで29人しかいない。振り子打法のイチローがこのような大打者になるとは誰が予想しただろうか。
 天才なのだろうが、徹底的に努力できる人が天才との評もあり、そういうことでは正に彼は努力を苦にしない天才といえよう。
 努力ということでは我々凡人も不可能なことではないが、凡人は目的を達成してしまうと気力が萎えることがあり、天才は狂気と紙一重のように飽くなく事を継続する。
 思うにイチローの最終目標は3000本とかという数字でなく、「3割打者でさえ10回のうち7回の失敗がある。その悔しさがバネになっている」と彼が普段から言っているよう7回の失敗を6回、5回に減らし打撃を極めるということでないのか。
 そのためにはルーティン(準備)は一日たりとも欠かさないし、身体だけでなく心の鍛錬も自分にムチ打つようにする求道者然としたところがある。
 リオ五輪、天皇陛下の生前退位を強くにじませたビデオメッセージの影に隠れた感あるも本当にイチローは凄い奴である。