群れの北上遅くやきもきしていた利礼両島沖のイカ釣り漁が8月入ると共に俄に本格化し、稚内漁協市場には連日1万箱以上のスルメイカが上場されている。夏のナマコ漁もお盆までの漁期に向け最終盤を迎え市場は天手古舞状態だ。
 全道、全国からやって来るイカ釣り漁船は例年7月中旬には姿を見せるが、今年は25日を過ぎても1隻も入港せず気を揉んでいたところ28日、八雲の第27勝宝丸が第一船目として入港し230箱上場した。勝宝丸の藤井船主・船長はイカ漁取材を通して知り合った人で、ドングリ眼が特徴の好漢である。
 今月に入り4日午前中には漁を早めに切り上げたイカ漁船が漁協市場前(第2副港)~副港市場前(第1副港)まで3隻位ずつにも重なり係留されている光景は、昭和52年の200㌋規制前までの稚内港全盛時を髣髴され壮観だった。
 今年の北海道沖のスルメイカ漁は桧山沖からの北上遅く型も小ぶりで漁自体芳しくないのかと思っていたところの突然の1万箱超えには驚きを禁じえず、これからは新鮮なイカが食卓を賑わせることだろう。
 稚内漁協では職員総出で市場に上場されたイカが入った発泡など区分けし競りなど対応に追われており繁忙を極め、30隻以上ものイカ漁船の燃油や食料費などの恩恵も大きく、乗組員の中には仲通りに繰り出す人もおり稚内の経済にとっても何かと影響が大きい。
 海は稚内に大きな恵みをもたらしてくれる。その恵みに感謝すると共に水産稚内の礎を築いてくれた先人に感謝するものです。