一昨年12月の爆弾低気圧がホタテの生産に深刻な打撃を与え、宗谷管内の昨年の生産高は一昨年に比べ数量で44%、金額で30・5%も落ち込んでしまった。管内全体の優に6割を占めるホタテだけに生産減は大きな影響を与えている。
 ホタテ減産により、この10数年、維持してきた20万㌧台を6万8千㌧下回った。ホタテの減産分6万7千㌧に匹敵するものだが、爆弾低気圧で被害を受けた漁場回復には3、4年要するという話もあり、そうすると今年も来年も以前の生産量は見込めないということになり、需給の関係で高値を維持している浜値も輸入先の中国や香港、欧州の引き合いによっては価格が下振れする可能性もあり、ホタテ市況は予断を許さない状況にある。
 他の魚種ではサケ・マスが数量、金額とも前年を大幅に上回り、62億円というのは前年から13億円も増え、コンブも44億円と同19億円弱上回り豊漁だった。オオナゴは前年に比べ大幅に回復したが、ハマチの餌としての需要は道東沖のイワシが多く浜値は前年の半分位と総体金額は2億円余りと伸びなかった。
 ナマコは35億円強とこの数年の勢いを維持したものの、今年は㌔当たり2500円位(昨年1年平均し4135円)まで下落しているとの情報もあり、数量は兎も角、金額面では陰りも。
 管内全体としては400億円台を維持したことで先ず先ずといえなくもない。あとはホタテの回復を待ち、秋サケ定置網漁の好漁を願っているが、ここに来て稚内前浜コンブ漁が「かなり悪い」との情報が入り心配だ。