憧れるほど恰好良い御仁ではなかったが人生の先輩として敬愛していた大橋巨泉さんと永六輔さんが亡くなった。
 とりわけ巨泉さんからの影響は大きく、深夜、家族が寝静まった後に見る「11(イレブン)PM」は格別で、ビキニ姿の女性にドキドキし、マージャンや競馬など遊び事のイロハも教わった。高校時代の話である。
 その後、上京しマージャンなどに熱中したのも巨泉さんの影響が大きく、帰郷し家族を持ってからの「クイズダービー」での洗練された司会ぶりには他の司会者の追随を許さなかった。
 どこかしら真面目でなくアウトサイダー的な生き方に憧れたものであり、赴報には一時代が終わったとの思いをしている。それは筆者の一時代が終わったということでもあり、82歳で亡くなった巨泉さんより20歳若いとはいえ「アンチ(反対)」を己が人生の指針としていた時代が終わったということである。
 大勢とは反対の事を選択し、例えば車でもトヨタでなくホンダなど他のメーカーを選んだが、60歳を境に変えた。支持する政党も今そのような考えにあろうか。
 徒党を組まないのを是にしていたが、一匹狼では会社経営は上手くいかず、不本意なことでも「会社のためには」と変えるようにしている。
 これを一般的に大人になった、成長したというのだろうが、心の中を覗くと突っ張って生きたいという気持ちも未だある。
 行け行けどんどんの戦後の昭和時代から平成も30年近く経ち、正に一時代が終わった。