再開への期待

 稚内とサハリンで隔年開催している第15回日ロフェリー利用促進会議及び稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議が21日、ANAクラウンプラザホテル稚内で開かれ、再開されるサハリン航路の利用促進に向けて意見を交わした。
 2年ぶりの稚内での会議には、サハリン側から州政府やサハリン定期航路事業主体のサハリン海洋汽船「SASCO」の関係者ら8人、日本側から工藤市長はじめ藤田稚内サハリン航路社長ら30人が出席した。
 工藤市長は「サハリン海洋汽船と北海道サハリン航路が、航路再開という新たな船出を現実のものとしてくれた。コルサコフ港がロシア政府から自由貿易港に指定を受けたことも、航路の使命を大きく拡大することになり両地域が発展することを期待しております」と挨拶。州政府のザギドゥーリナ局長代行は「再開される航路は今年、採算がとれるようにするためには経済交流、観光インフラなどに取り組んでいきたい。日本人がロシアで活用している72時間ビザ免除を訪日の際に措置することを期待したい」とし、コルサコフ地区のリチュン副地区長は「航路再開で両地域の関係は途切れることがなくなり、旅客増加に向けた各種計画、各種代表団の相互訪問を支えていく。コルサコフ港の係留施設の改修や旅客ターミナル施設の建設を検討している」と述べた。
 続いて藤田社長が航路再開に向けた経過などを説明。旅客予約の都合で8月1日から本運航となるサハリン航路について「サハリン海洋汽船はじめ関係者が一丸となって安全運航を第一にし新たな日ロの架け橋としてふさわしい航路にすべく尽力する」と力を込めた。SASCOのチリュノフ顧問も航路再開までの経緯、サハリンなど6つの定期航路の運航実績を説明し「今回の運航計画が成功した場合、冬期間ホルムスク~稚内の航路を検討したい」と述べた。
 促進会議を終えたあと、午後1時半から第9回友好都市経済交流促進会議が開かれ、出席した関係者50人余りが経済活性化に向けた取り組み状況などを報告した。