国税庁から相続税などの目安とされる路線価が発表され、稚内税務署管内で最高の稚内市中央3キタカラ前の北浜通りは昨年と変わらず1平方㍍3万1000円。比べる対象とするのにそもそも無理があるものの、東京銀座の3200万円、札幌駅前の312万円との違いには改めて唖然とさせられる。
 道内では札幌のほかニセコ町など外国人に観光などで人気のある町の価額が上がったが稚内など地方の小都市に上がり目はなく、稚内での最高路線価は以前(アーケード街)に比べ3分の1まで下落しており、成す術なしといったところだ。
 人口減などによる景気の低迷、いや景気低迷での人口減によりマチの力は落ちるばかりで深刻な状況になりつつある。
 水産と酪農は天候などによる上げ下げはあるものの程々の実績を残しているが、ここまで稚内の経済を支えてきた建設土木、観光には陰りが見られる。
 これら基幹産業の収益が上向き経営者、従業員とも収入が上がらなければマチとしての総体の力は良くならず人口減に少子高齢化も相俟って寂れる方向にある。
 加えて医療の問題もある。
 稚内として日本全体の流れではない独自の対策を模索しなければならない中、一衣帯水にあるサハリン州との航路が旅客だけとはいえ再開されることは吉報であるが、これに続く対策も急がれており市だけでなく商工会議所はじめ経済関連団体など、稚内市一体となった取り組みが求められている。
 この数年は稚内にとって正念場となろう。