今年も折り返した。マラソンは折り返した以降の後半の走りが勝敗を決するが、暦の折り返しは「今年も残すところ半分になった」との感慨くらいで、国家、国民は夫々の事情に向けマラソン同様ひた走っていくことになるのか。
 今年の後半に向け稚内としては日ロ航路が復活したのは大きなニュースであり、北海道サハリン航路㈱の藤田社長、日向寺専務の労には感謝申し上げる。お二人の培ってきたサハリン州関係者などとの人脈が成せたものであろうし、今月4日には共同運航するサハリン海洋汽船(SASCO)と契約するというのだからスピードには敬服するばかりだ。
 今月25日を初便に9月16日まで32便(16往復)運航される船舶が270㌧と大きくないのが懸念されるが、双胴船でスピードを出せるので昨年までの6時間半から2時間短縮される上、料金も片道1万8000円と7000円安くなる。
 先ず旅客を優先し貨物は大陸とサ州を結ぶチャーター船寄港を検討しているそうだ。
 稚内市はハートランドフェリー社の航路からの撤退を受け運航する会社や船舶を探すのに専門の部長職(前出の日向寺氏)を配置し四方八方を手を尽くしたが実を結ばず、ソフトランディングする格好で先ずは3セクの資本金も1千万円と多くない「北海道サハリン航路㈱」を立ち上げ、この数カ月、交渉してきた結果として日ロ航路再開まで漕ぎつけたのは大いに評価されていい。
  「この地域のため」(藤田社長)という意気込みがもたらした成果といえよう。