工藤市長の公約の一つであるカーリング場新規建設が市議会の承認を得て漸く始動することになった。
 満を持して今年の3月議会に提案された屋内運動場など含めた一体整備予算案が否決されたことを受けて提案された予算案は、これから秋までの間、議員(市民)と丁寧に話し合いし基本設計に着手するなど合意を重ねていくとし、3月の、いきなり実施設計費を計上するなどという強引な手法を改め議員(市民)の意見を聞き、その意見を尊重しながら進捗させていくという謙虚な姿勢が議員からの好感を得たようである。
 それにしても市民のカーリング場建設の忌避感は凄まじかった。本紙には2月以降、連日のように投稿があり、大半が建設反対で占められた。6月議会開会中には「稚内を愛する市民の会」(佐々木政美会長)が緊急市民集会を開き、本紙に折り込みしアンケート調査するなど抵抗したものの、議員は3月議会否決以降の先ほど述べたような市の姿勢が議員の心を動かしたようだ。難産だった。
 難産の子ほど大きく立派に育つと言われるので、新しいカーリング場も大いに使われ、市長が言うようにいずれ全道・全国クラスの選手が輩出できるようになればと期待しているが。
 ただ一点、今回の騒動で懸念されることがある。1年中、休みなく働いている市長への評価が一部市民の間で下がっていることだ。稚内のためにと東奔西走している市長にしてみれば市民の予想以上の抵抗にほぞを噛んでいるのでないのか。
 修復に向け努力を。