地球の歴史

 T・ジョイ稚内で18日夕方、南極観測隊員だった朝日新聞記者の中山由美さんと市職員の市川正和さんによる「極地から地球が見える」と題したトークセッションがあった。
 南極観測60周年事業として、白夜映画祭で特別上映する「南極物語」に合わせて開かれたもので、女性記者として初めて観測隊に同行した中山さんと、市川さんは、南極で奇跡的に生還した2匹のカラフト犬・タロとジロ、オーロラや氷点下60度に達する過酷な自然環境など紹介した。
 昭和基地から内陸へ約1000㌔入ったドームふじ基地での氷の採掘調査に携わった中山さんは「3000㍍下の岩盤の所にある氷の中には、72万年前の大気などが含まれている。それを調べることで地球の歴史が分かり極地というのは地球の過去を知ることができる場所」と南極の魅力を語った。
 市川さんは「南極観測を終え迎えに来るはずの『しらせ』が海氷によって昭和基地に近付けず、極地は最新の技術を持っても辿り着くのは難しく、死ぬ覚悟がいる」などと、過酷な環境について語っていた。