稚内信金の第80回通常総代会が先週開かれ、3月決算の第72期純利益は11億3464万円と、前期から6700万円増加した。決して好調とは言えない稚内の経済状況下で他の企業と比べようのない好業績を確保したのは増田理事長陣頭に庫員一丸となり仕事をした結果なのであろう。地域のリーディングカンパニーとして、その存在感を益々高めている。
 今の好業績の土台を築いたのは前理事長の故井須孝誠氏であり、増田現理事長は井須さんとは年が離れていることもあり「将来の理事長間違いなし」と言われ、その通り就任し今期で6期目(1期2年)を迎えた。
 小紙正月号でインタビューするなどしているが、井須イズムを継承し地域の繁栄に何を成すべきかを考えるなどした姿勢は敬服するものがある。
 人の気を逸らさない、とはいえど怜悧な方で人心掌握の術も持ち合わせており、まだ60代前半と働き盛りでもあり、暫くは地域経済をけん引して行ってほしいものである。
 ところで信金さんの好業績は宜しいが、他の稚内の状況は決して良いとは言えず、人口減に伴う生産者人口の減少は看過できるレベルを超えており「今が(人口3万6000人)ギリギリで3万人を切ると商売にならない」と嘆く経営者が多くいる。
 会社や店舗の閉鎖・廃業は着実に増えており新規起業も儘ならぬ現況に未来があるのだろうか。
 堅実経営もいいが信金さんにはリスクあっても地場企業を育てるという気概を今以上に持ってもらえばと思う次第ではある。