「せこい」という言葉は明治時代に芸人が使っていたもので芸がへたという意味があり、けちくさい、みみっちいという意味もある。今では小心でこせこせしている料簡の方がしっくりいくようで、舛添東京都知事は都議会でも世間からも「せこい」と集中砲火を浴びている。
 家族旅行ばかりでなく、ちょっとした買い物、飲食も知事になる前の参議などの時にも公費として使っていたというのだから。「クレヨンしんちゃん」に至っては開いた口が塞がらなかった。
 恐らく月給は10万円に満たないのだろう。
 舛添さんは国際政治学者として世に知られるようになり参議の時には自・公政権で厚労大臣を務めたこともあり、消えた年金問題などで辣腕を振るわれた方である。
 その後、辛酸を舐め多額の献金問題で失脚した猪瀬前知事の後任に就任したもので、それまでの政治活動から都民は相当期待を寄せていたであろうから今回の金銭に対するだらしなさには呆れ返っていることであろう。
 調査を依頼された元〝マムシ〟検事の弁護士先生もやるべき事をしっかりせず、記者会見で中途半端さを追及した若い記者に対し、恫喝まがいの話し方をしたのもいただけなかった。
 筆者は普段、本紙の若い記者に言っていることがある。「自分が綺麗でなくては人さまの事は書けないだろう」と。身綺麗にしていなければ「自分のことは棚に置いて」ということになり追及するペン先が鈍ってしまう。
 要は品性卑しき人間になるなということである。