一昨日の日曜日、孫娘の運動会に家族で出掛けた。応援席にはキャンプ場かと見間違えるほどテントが張られており、我々同様、爺と婆が一生懸命走る孫たちに大きな声援を送っていた。
 20年ほど前の自分たちの子供の運動会ではなかった光景で、応援席に隙間がないくらいびっしりだったその頃とは何かゆったりとしており、高学年の児童たちのユニフォームの背中に各々名前がプリントされたのを見てはヘソ曲がりの爺は「幾らかかったかは知らぬが、どの家庭も数千円の出費を強いられたろうな」と、御節介な心配もしてしまった。ゴール前でのビデオ撮りは変わらぬ光景であり、どの家庭も幸せを演出していたが、実際のところはどうなのかと再び余計な思いも。
 物事の事象を客観性を持って掲載するのが新聞としての役割だが小欄のような項は書き手の個性が前面に出るものと思って読んで戴ければ宜しいかなと思っている。
 ところで日本の雇用は終身からパートやアルバイトなど正規でないものに変わってきている。全体の4割が非正規というのだから驚いてしまう。有効求人倍率が1倍以上と求職より求人数が上回る雇用状況の好転を支えているのは非正規とあっては結婚や子育てに二の足踏むのはもっともである。政府は「一億総活躍社会」などと宣うが現実はそんなアドバルーンを上げるほど呑気なものでない。
 運動会での子供たちの溌刺とした姿を見るにつけ彼・彼女らがこれからも笑顔でいられるよう我々大人が道筋を作り上げなければと思った。