樺岡にある大規模草地への乳牛入牧が始まった。雪が融け青々と茂った牧草の時期を迎えると毎年見られる光景である。
 大規模草地は昭和51年に開設され、平成20年まで30数年間は稚内市直営だったが、21年からは指定管理者制度によって「稚内樺岡ファーム」が管理・運営するようになり、2代目社長の高橋直純さん(46)の他に社員10人で預託含め1240頭もの牛を飼っている。
 1120㌶もの広大な牧草地で草を食みストレス少なく飼養される牛たちにとって天国のような環境であるが、裏返すと高橋社長ほか社員は寝る暇がないほどの忙しさだということだ。
 高橋社長は昨日の「天北堆」でも触れたが旧知の方で、中学生時代に小紙の配達をして戴いたことがある。10年ほど前だったか、筆者が取材に行くと、現在は市スポーツ課主幹としてカーリング場建設問題に取り組む円山場長と共に取材に応じて戴いたのも懐かしい思い出としてある。
 その高橋社長曰く現在は〝酪農バブル〟だそうだ。牛の個体数が減少し価格が高騰。ホルスタイン種のオス子牛でさえ1頭10万円ほどの超高値をつけ、生乳生産も上向き乳価(政府補給金)も高め推移し酪農家にはまたとない時期を迎えているというのだ。
 乳牛の搾乳始める月齢は低下しており今は12カ月位までになっているそうだが、生まれてから、その12カ月まで育てるという大変な役割を樺岡ファームが担っている。
 酪農の将来は後継者やTPP問題などあり明るくないが、真っ暗ではないようだ。