消防功労で

 春の叙勲受章者が発表され、稚内からは元稚内消防団第9副団長の渡邊治夫さん(78)=曲渕=が消防功労で瑞宝単光章の栄誉に輝いた。
 昭和34年に消防団に入り、酪農業を営みながら班長、部長など歴任し平成8年~20年までの13年間、副分団長を務めた。
 50年間、団員として心掛けたことは火災が発生した場合、稚内から消防が到着するまで30分以上を要することから、初期対応のため逸早く現場に駆けつけ住民の命を守ったとし、冬にはスノーモビルで現場まで行ったこともある―という。
 稚内炭鉱閉山後、曲渕は林業が盛んになり、過去何度も材木工場が燃える火災があったり、ここ一帯は山菜が採れる地域とあって竹の子採りでの行方不明騒ぎがあり、他の団とも協力し何日も朝~晩まで捜索活動をしたことが思い出に残っていると語った。
 今回の受章には、酪農という仕事を持つも招集がかかった時には、出動しなくてはならず負担をかけた妻のミチ子さんの支えが大きかったと照れくさそうに感謝の気持ちを伝えた渡邊さんは「身に余る受章で光栄ですが、何より地域の人と消防関係の方々の支えがあってのことで50年間やってこれました」と感謝していた。