個人的にも注目していた北海道5区衆議補選は亡くなった町村信孝前衆院議長の娘婿の元商社マン和田義明氏(44)が弔い戦を制した。自分の過去を曝け出し捨て身の戦法で選挙戦に臨んだ池田真紀氏(43)は1万2000票差で涙を飲んだ。
 一時はどちらが勝つか分からないと言われた選挙だったが、自衛隊がある千歳、恵庭両市で和田候補が得票を伸ばし戦いの行方が決したようだ。
 北海道は旧社会党系が強く、5年前の旧民主党(現民進党)が政権を奪取した時には小選挙区12区のほとんどを民主党が制し、町村氏も比例区で復活当選し議席を守ったこともあった。
 自民党が元々持っていた議席を確保したのだから北海道の勢力図は変わらないのだが、自民党に新党大地が付き、民進党と日本共産党が統一候補として池田氏を推すという奇策が与野党にあった選挙戦は選挙好きの筆者の興趣を増すのに十分なものがあった。
 政治は権謀術数の最たるものであり人間模様そのものである。甘い考えを持っていると生き馬の目を抜かれることもある。
 その試練を克服したものだけが“先生”といわれる地位を与えられるのである。
 安倍総理は今回の補選をもって今年7月の衆参同日選に打って出るか否か決めるということなので、それからすると同日選は有り得るのだろうが、熊本地震勃発により被災地対策に重きが置かれ選挙どころでないので、どうなのか。
 政治の世界同様、選挙も先が読めるものでなく、かつ大地震だ。
 同日選ないのかな。