22日、声問沖でタコ漁をしていた漁船が転覆し行方不明だった漁師の81歳と46歳の親子が亡くなった。哀悼の意を申し上げる。
 稚内漁協としては17年前の平成11年1月にあったカレイ刺し網船転覆以来の死亡事故であり、親子ともオレンジベストを付け父親は60年以上もの大ベテランだったという。突然横波でも受けたのだろうか。
 沖合底曳き網漁華やかりし頃の稚内では漁船沈没など少なくなく稚内海保、各漁協とも救命胴着着用、無理な創業をしないことなど安全操業の徹底を呼びかけ指導してきたところであった。奏功し海難あるも漁船の転覆事故はめっきり少なくなり安心していたところでの事故だった。
 息子さんは札幌などで個展を開くほど絵が上手で、漁の合間の創作が生きがいだったようで残念でならない。
 波が高い時の漁の危なさを十分知っているはずの事故は突発的なことがあったとしか考えられず断腸の思いがする。
 仕事でも何でも人間の活動に危険は付きもので人知を超えた災難が降りかかることもあるので、仕事をする人は細心の注意を払い取り組むことが肝要だ。
 熊本などでの大地震発生以降も工事中の道路の橋桁が落下するなど交通事故含め厄災は続いている。人間社会にとって宿命ともいえる事故や天災だが、悲しみを糧に反省し事故軽減を図るのも人間社会にとって不可欠なことである。
 今回の海難事故は悲しみも極まれりといったところだが、亡くなったお2人の冥福を祈りつつ二度と起こさないよう心したい。