ハートランドフェリー稚内支店から昨年度の利礼航路旅客実績が公表され、前年度から2・5%ほど1万人余り下回る43万1287人に終わった。
 航路は離島観光華やかりし平成14年にピークの90万人まで増えたが、その後は右肩下がりで持ち直す年もあったものの減少傾向に歯止めがかかっておらず、今年度も「良くて昨年並みか」(佐藤秀樹営業部長)と弱気な予想をしている。
 活性に向け展望はないのか―と鳩首する中、熊本地震が起き出端をくじかれた格好になり前途は益々厳しくなったといえよう。
 佐藤部長と話をする中、FDAのチャーター便、インバウンド(外国人観光客)に期待する一方、貸切バス運賃の値上げによる新千歳空港に降りたツアー減少はバス運転手の不足もあって厳しい状況にあるとした。
 このため「45゜N PASS」というバスとフェリーが4日間乗り放題の特別企画を打ち出した折も折、熊本地震の影響はインバウンドを主体に小さくないものがあり、踏んだり蹴ったりの様相も呈してきている。
 熊本地震は経済的にも多岐に亘り悪影響が出ており、6月の衆参同日選と来年4月の消費税増税は吹き飛んでしまったとの揣摩臆測さえ囁かれる始末で、日本の経済にも政治をも直撃しようとしている。
 道北、利礼観光も影響を受けるのは違いなくパイが萎み大変な事態になることも予想されよう。
 悪影響は間置かず及んで来るのが最北の特徴で、我慢の限界を超え二進も三進も行かなくなるのが懸念される。