人間社会に生きていくということは大なり小なり嫌なことがあり家庭でのいざこざもあるだろうし、出勤する道すがらでの傍若無人な運転、仕事を始めてからは人との摩擦など。幼気な子どもだって様々あり、我を出す子もいれば我を押し殺す子もおり、顔が違うよう何かあった時の対応は違ってくる。
 雪が融け車が走りやすくなると出てくるのが我が物顔の運転だ。何を急いでいるのか車線を替え、ギリギリの隙間を見ては割り込みしてくる。まるで道路が自分のためにあるかのようだ。注意するなどしたら横柄なことこの上ない。お前さんの道路ではないのだ。
 このようにルールや社会規範などクソくらえという輩がいる一方、自分を押し殺し他人との諍いを嫌う人もいるが、筆者などは「黙っていないで主張しなさいよ」と声を上げたくなる。
 後者の方々は愛すべき人たちが多く、知人のHさんもその中の一人である。病気で身体が不自由なにも拘らず市民集会には顔を出し観光ボランティアガイドをしホタルでの活動でも知られている人で7月に山陰地方で開かれるホタル全国集会にも参加する予定だという。手弁当である。
 小社にはカーリング場建設で読者から60件以上もの投書があったが、Hさんの「主張するのはいいが、いざ何か活動するとなると協力的でないんだよな」という筆者との会話で言ったことが耳に残った。
 不自由な身体に臆することなく行動する人の発言は重いものがあり、つい小利口に振舞ってしまう我が身を反省するだけである。