今年1月1日現在の公示地価が発表され、稚内市中央3のアーケード街が全国一の下落率を記録した。昨年の1平方㍍当たり3万5800円から3万3000円に7・8%下落したもので、上がり目はないと思っていたものの、全国一になるとは正直驚くと共に、稚内全体への影響も心配している。
 以前から地価公示の商業地標準地になっているアーケード街は沖底漁全盛以降も10万円を超えていたが平成13年に大台を割り、マチの経済を支えていた沖底業界の衰退と軌を一にし、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いであったアーケード街の凋落も始まり、今は見る影もないほどのシャッター街と化してしまった。
 動線効果を期待した稚内駅再開発ビル「キタカラ」も活性化策には乏しく、このまま推移すると「アーケード街」としての体裁は保てず、老朽化と共に消滅してしまうのでは―と危惧している。
 この状況下、急がれるのは同地区の一体整備であり、稚内信金本店もいずれ建て替え時期を迎えるだろうし、更には市役所改築もそう遠くない時期に現実化していくだろうから全てをひっくるめた開発計画を促したい。
 「ふんどし街」のため公共施設や食品スーパーなどが各地域に散らばるのは致し方ないにしても、駅と市役所が近くにある中央地区は正に稚内の顔であり、仮に再開発するとしたら多額の資金が必要だろうが、何とか実現してほしいものだ。
 手を拱いていては朽ちるだけであり、信金や市、相沢食料品など力のある商店主らによる一大変革を同地区に望む。