一昨年8月の枝幸町での寄宿舎火災で3人の死者が出て以来、1年半ぶりに今年2月、吹雪きの天塩でトラックに追突した死亡事故が発生した。昨年、死亡事故が統計開始以来なく安堵していた矢先の死亡事故であった。
 稚内労基署では管轄する宗谷管内10市町村と天塩町、遠別町で起きた休業4日以上の労働災害を集計しており昨年は88件あった。前年から24件(21・4%)も減少しており、100件を下回ったのは平成21年に続き2回目で、死亡事故ゼロというのは記録が残る昭和29年以降、初めてのことであった。
 業種別では建設業が17件(前年23件中死亡3件)と最も多く、食品など製造業13件(同15件)、漁業13件(同15件)、道路貨物運送9件(同13件)など。機械にはさまれる、フォークリフトに轢かれるなど、作業で使う機械に関連する事故が相変わらず多かった。
 一昨年、3件の死亡事故があった建設業は業界挙げての事故防止対策と啓発などが功を奏し死亡事故はゼロとなり件数も減り努力の跡が見られたが、公共事業縮減により雇用を控えたことでの人材難がここに来て浮上しており、これから本格化する工事での労災が心配されるところであり、稚内建設協会内の建設業労働災害防止協会(建災防)道支部稚内分会も抜かりなく予防や啓発活動をしていかなければならない。
 死亡皆無の昨年とて死亡寸前の労災もあり作業員ばかりでなく業界一丸となった取り組みが求められよう。
 これからの9カ月、労災一掃めざし安全に心掛け無事な年であること願っている。