若いうちは兎も角、熟年、はたまた老年での離婚も増えているそうである。と言う筆者も先日、妻から「あんたとは一緒に生きていけないよね」と、何が頭に来たのか言われてしまった。その理由は分かっているが、小欄では伏せておこう。
 そもそも出会うまでは夫々、別の人生を歩んで来た男と女が一つ屋根の下に一緒に住み生活するのは無理があり、互いに相手を尊重し片やが病気になったりしたりすると助け合わなければならないというが、筆者は相当な「糸の切れた凧」であり妻にしてみれば堪忍袋の緒が切れたということなのでしょう。
 こう言われても正直高を括っているのだが家を出て行かない(こちらが押っ放り出されるかも知れぬが)とは限らない。何の確信かは知らぬが高を括りっ放しである。
 世の中のニュースを見ていると幼児虐待死の事件が多い割に夫婦喧嘩は犬も食わぬというように、そのいざこざがニュースになることは珍しく、人に知れたり事件まで発展することが少ないのだが、元々は他人なので不和は有り得ることであり、私ども夫婦も30数年の年月を経てその危機が迫っているということなのか。
 料理は一切できず洗濯などもしたことのない筆者は「(離婚したら)家政婦さんに来てもらうから」などとうそぶいているが、現実的には有り得ることでなく、一人で生活する羽目に付くであろう。
 結婚し暫くし妻から三行半を突き付けられるのは自業自得とはいえ辛いものがある。然らば優しい夫に―と思うも、そう簡単に変われないのが男である。