日本人力士として若乃花以来18年ぶりに横綱が誕生するか。大関琴奨菊の綱取りがかかった大相撲大阪場所が始まった。
 初日の日曜日は中継が始まった午後3時からテレビ桟敷に陣取り十両の後半から取組を観戦した中、琴関含め4人の大関は順当勝ちしたが、横綱最初の鶴竜がほぼ勝利を手中にしたのにも拘らず、永遠のライバル琴奨菊の優勝に奮起している関脇豊ノ島に敗れ、次に土俵に上がった白鵬は引いてしまい墓穴を掘り実力者の宝富士にあっけなく負けてしまった。先場所最終盤から続く立合の悪さが目についた。
 これまで優勝35回という金字塔を打ち立て絶対的な強さを誇った白鵬関にもそろそろ引退の時期が近付いているのでは―と思いたくなるほどの腑甲斐なさには相撲ファンの筆者にとって興醒めてしまうことであり、2日目以降の勝敗は分からないものの(この原稿は14日午前中執筆)途中休場さえあるのではと心配している。角界を長くけん引してきた白鵬関はケガや病気がなく賜杯を取り続けてきた。しかし、陰りが見えてきているのは事実で、その日が近付いているような気がする。
 さて先場所の優勝から行事など続き稽古不足が懸念されている琴関は初日、盤石の寄りで希望を持たせ、カド番の照ノ富士、豪栄道2人の大関も悪くはなく、優勝争いは初日を見ただけでも混沌としているようだ。賜杯は誰が抱くやら、荒れる春場所だけに伏兵が出てくるやも。
 実力に加え天運がなければ最高位は望めない。努力の総決算なるか。朗報を待ちたい。