3月定例市議会は3~17日までの日程で開会。初日は工藤市長が「この1年、一つひとつの課題に誠実に向き合い、市政運営に全力で取り組んでいく」との新年度に向けた市政執行方針を述べた。
 新年度は2期目の2年目となり、1期目で積み残した課題を加速させる1年にしなければならない―との決意を明らかにした市長は、人口減少問題の解決に向け先ず組織・機構の改革を実施することを明らかにし、サハリン航路の運航再開に向け3月中に設立する第3セクターを活用し、航路実現に向け舵取り役を担う副部長職を建設産業部に配置し行政としての役割を果たしていく―などと述べた上で①マチの可能性を実感し、未来を拓く②みんなが共感し合う③安心を実感できる④賑わいを実感できる市政―の4つの基本方針を示した。
 ①については漁業者を目指す青少年の研修受講に対する補助を拡充し、担い手育成の取り組みを強化。サハリンとの経済交流拡大に向け、道北地域が一体となった取り組みの推進。北極海航路の効果を地域に取り込むため情報収集に努める②中学生まで拡大する医療費無料化、6月にオープンする南地区活動拠点センターは子どもからお年寄りまで交流できる拠点として期待する。カーリング場など建設にも触れ、若者や小さい子どものいる親、高齢の方々から冬でもスポーツがしたい、遊べる場がほしいとの思いを実現するため旧大谷高跡地を活用し多機能体育施設を一体的に整備したい―とした。
 ③は昨年10月に設立した地域医療を考える市民会議では4月以降医学生を地域で支えるため懇談会や市民の集いを開催。市立病院の診療体制について循環器科、耳鼻咽喉科に続き、4月から泌尿器科も出張医体制となるものの、勤務医の確保に取り組む。新年度は2人の研修医を確保できる見込みで、市立病院を基幹病院として名寄、道北勤医協宗谷医院などと連携し、日本最北端総合診療医養成プログラムの申請準備が進められており、医師不足の解消などに繋げたい④建設から50年が経つ市役所庁舎の建て替えは検討する時期にきている―とし、稚内商工会議所のまち部会における検討も参考にしながら、市民の皆さんから様々な意見を伺っていきたいと述べた。
 最後に市長は「このマチの未来を切り拓くためにも自ら先頭に立って進む。2年後は市制施行70年を迎え、希望に満ちた新たな出発の時が迎えられるよう全力で取り組んでいく」と述べた。

「市長の一般行政報告」
 市長は一般行政報告で、今月末で閉校する上勇知小中、ミルクロード沿いの水道部風力発電施設の再稼働など5点を報告した。

故多賀議員

「故多賀議員を追悼」
 議会冒頭、1月29日に64歳で急逝した多賀議員に対し、議会を代表して千葉議員が追悼演説し「多賀議員が生前に残した数多くの業績と気高き精神を偲びご冥福をお祈りします」と哀悼の意を表し、出席者全員で黙祷を捧げた。