暴風雪の一昨日、夕方の一時、風も雪も止んだ時間があった。そのような時、東地区に住む読者から「今晩は配達しないのか。それほど荒れていないのに」との電話をもらったが、配達員さんの安全などあり配達できない旨述べたところ、その人は「分かった。毎日見るの楽しみなんだ」と話し電話を切った。悪天という不測の事態とはいえ配達できなくなったことには謝罪するばかりだが、本紙は読者の方によって支えられているんだという思いに改めて及んだものだった。
 正直、これまでは余り考えたこともなく、記者そして編集長の頃は、いい記事を書けばいいことで、読者のことなど二の次のような思いはあった。
 人間の性格というのは基本的に変わらないだろうが、上に立つと対外的な処し方には慎重になり、迎合ではなく以前よりは他人の声を聞くよう努めようとする。
 ところでNHKの大河ドラマ「真田丸」が面白い。幸村の父親の乱世を生き抜こうという幾重もの策謀の様子が興味を惹く。全国紙にも書いていたが、草刈正雄さん(父親役)の主人公を食うほどの演技力には「この人、これほどだったかな」との思いもしている。
 東京の学生時代、草刈さんと遊び仲間だったという“平ちゃん”という福岡から来たハーフの人がいた。当時から今まで草刈さんをその程度の人と見ていたが「真田丸」の演技を見ていると台詞がちょっと早口なのが気になるものの、彼の持つ人間力を感じる演技は圧巻である。
 人は経験によって変われるんです。