道外はそろそろ桜の時期だというのに北海道は雪深く、風が付けば白い雪が暴れる白魔が現出する。きょう行われる予定だった高校の卒業式は明日に延期されたが、卒業するという感傷に浸る暇が延びただけで、これからの人生への誓いは何ら変わるものでない。
 地元に残る人を除く大半は札幌などに移り家を離れた人生の第2ラウンドに向かっていく。就職するにしても進学でも暮らす環境や接する人に変化があるというのは大変なことだが、大人へのステップには避けて通れないものであり、老婆心だが頑張ってほしい。
 大吹雪があっても春になれば雪の中から顔を出す芽のように輝き際限なく広がる夢に向かって貴方たちは立ち向かっていくのだろうが、誰もが言うように人生は甘いものでなく正に茨の道が続いていくと思えば間違いなかろう。
 大人に向かう途中には誘惑も多く悪事に手を染めることもあるだろうし、また悪いことは禁断の実を食べるように魅惑的である。貴方たちはそんな雑念を振り払って長いか短いか分からぬ人生を生きていかねばならない。
 収まらぬ吹雪はないというが、人生は天候ほど安易なものでなく幸福と不幸を天秤にかければ不幸の方が重い時が多い。
 逆に有頂天になれるほど幸福の時も訪れるが、ほんの慰め程度であり人生というのは無情なものである。
 どのような将来が待っているかは誰しも分からないが、その瞬間その時、その日を懸命に生きることが、将来起こるだろうことに果敢に向かっていく種子になること忘れずに。