以前、宗谷バスが運行していた旭川間の都市間バスが休止し6年になる。これまで都市間バスに一度も乗ったことがないので気にも留めなかったが、旭川の病院に通院している人には便利だったようで、先日、本紙に再開を望む声があった。
 休止された以降はJRを使っているが、時間の関係で日帰りできなく宿泊しなければならないので経費が馬鹿にならず、「いっそのこと旭川に引っ越してしまおうと夫と考えています」と、電話で訴えていた。
 市立稚内病院は今も昔も中核病院なのだが治療などの関係もあり旭川だけでなく札幌や名寄に通院している市民が少なからずいる。医療不信ばかりでなく「以前、市立病院にいた医師が開業したので」など、稚内の医療を担ってくれた医師を頼って行く市民も結構おり、それは市民の選択であり否定するものではない。
 ただ利便性があった交通機関が採算性などから撤退し、稚内市民が困り、尚且つ出費も嵩んでいるというのは看過できない話であり今回のテーマにしたところである。
 日本列島の果てまで来て先は外国(サハリン)しかないという稚内にあって交通や医療だけでなく市民は何かと不便を強いられている。それなりに我慢してきたが、余りの忍耐は「これ以上稚内に住んでも生活良くなるの」という疑心さえ生まれてくる。
 稚内市民の大方は稚内が故郷である。その故郷を後ろ髪を引かれる思いで離れていく人たちを見るにつけ残る我々も淋しくなる。
 この状況、どうにかならないのか。