昨年11月以来3カ月ぶりの三水会例会スピーチの講師は、前日16日から所得税の確定申告が始まったこともあり、稚内税務署の吉田浩署長が務めた。
 同署の歴史は古く明治30年に宗谷税務署として開設され、現在の名称に改称されたのは昭和10年のことであり同24年豊富町、翌25年に幌延、天塩、遠別3町が留萌税務署から移管され、21人の職員で帯広、釧路に次いで全国3番目の広さを所管している。来年創立120周年を迎え、吉田さんは72代目の署長さんだそうだ。
 確定申告の件数は道内30署中、中位の18番目だが、1人当たりの所得申告額と納税額はホタテなど漁業従事者の所得が高く道内トップクラスにあるとのことだ。
 ニシン漁から沖合底曳き網漁、観光、公共事業と稚内(宗谷)の基幹産業が変遷する中にあって沿岸漁業は漁師の高齢化と後継者不足という悩みはあるが年収1千万円超という収入もあってホタテ漁が主流の猿払、宗谷岬には若い後継者もおり盤石な状況にある。まさにこの状況が税収にも反映されている訳である。
 ホタテは計画生産されており、一昨年12月の自然災害さえなければ安定した操業ができ収入も安定している。他の毛ガニやコンブ、ナマコ、タコなどは漁をしてみなければ見当もつかないという状況にあるが、種苗などによる育てる漁業への兆しもあり、更には沖底漁でのスケソ種苗への取組も計画されており稚内(宗谷)の水産業の底力を窺わせている。
 他の産業も中味が大切であり余り一喜一憂しないことも必要か。