過日、外で煙草を喫いながら歩いている男性から4、5㍍離れ歩いていると独特の匂いを鼻に感じた。戸外なのに感じるのだから筆者が偶に行くパチンコのあと妻が「臭いわ」というのも宜なるかなである。
 30数年間喫った煙草を止めたのは10数年前であった。止める前にも何度か禁煙に挑戦したことがあったが成し得ず、50歳にあと2カ月ほどという日にきっぱり止めた。
 禁煙し3日目あたりから塗炭の苦しみを舐め幾度か挫折しそうになったが、1カ月が過ぎ1年、2年と月日を重ね、その間見ていた煙草を喫う夢も見なくなり、精神的にも禁煙を達成したのは10年近くたってからであろうか。苦行だった。
 喫煙中、保健所で煙草を喫う人の肺の模型を見せられた時、どす黒く付着したニコチンには正直嫌悪の情を抱いたほどで「いつか止めねば」と常に思っていたところ、神の啓示とも言うべく自分でも驚くほど禁煙できたことに己が人生の自信にもつながった。
 というのは不可能と思われることでも一念発起すれば達成できるということであり煙草は嗜好品ではあるが、今、止めたいと思っている人には直ちに実行することを薦める。
 喫っている時は仕事の効率が上がるとか、一服し気持ちをリフレッシュ―など理由を言ってきたが、体へのリスクは高いものがありできれば50歳までには止めた方がよかろう。
 煙草を喫っていても何の病気もなく健康に長生きする人がいるがそのような人は至って少ない。自ら寿命を縮める行為は御法度にした方がいいようで。