世界水準

 稚内商工会議所、稚内地方法人会稚内支部主催の宗谷の開発を考える稚内フォーラムが2日午後、サンホテルで開かれ、「宗谷から世界水準の価値を創造する」と題し講演した田村亨北大教授は、北極海航路の進展が著しい中、南極観測船ならぬ北極海観測船基地の誘致を稚内港に―という大胆な発想のもとで稚内(宗谷)は世界水準の成長への日本の核となり得ると述べた。
 現在、策定中の第8期目(概ね平成30年度から)の北海道総合開発計画にも携わっている田村さんは「宗谷の黒牛やホタテを北極海航路でヨーロッパに輸出する話も現実味がないことではなく、北極海航路を使って宗谷海峡を通り中国など東アジアに向かう船舶が多いことが証し」とし、稚内港は地理的にも航路の恩恵を日本国内のどの港よりも受けれるとし、世界戦略に打って出る可能性が高いと誉めちぎった。
 フォーラムは冒頭、中田会頭が「北極海航路で稚内港には優位性があり、地域の発展に結びつけるためにもフォーラム通して共有したい」などと主催者挨拶。工藤市長は「新たな北海道総合開発計画に稚内(宗谷)の可能性をどう反映することができるか。我々は受益者であり実践者であるという自覚を持たなくてはならない」と述べた。
 道開発局開発計画課長として8期計画策定担当する小林力さんは「計画は間もなく閣議決定されるが、計画のコンセプト(概念)は人こそが資源との考え方に基づいており、地域の人達の協力が欠かせない」と話していた。