昨日の本紙「読者コーナー」でのヤン衆さんの投稿、身につまされるものがあった。元か現役かは知らぬが漁船の船員のようであり魚欲しけりゃ自分たちで獲ってこい―と陸の業者に対し、痛烈な皮肉込め言い放っており胸に響くものがあった。
 水産王国の名を欲しいままにしていた稚内の沖合底曳き網業界が旧ソ連の200㌋、第2次減船、スケソ資源の減少による自主規制等々、北の荒波に打たれた結果、船は6隻と往時の10分の1にも減り、昨年夏頃まではホッケの水揚げと浜値高騰により息をついてきたものの、10月以降はシケ早く操業できない日が多く、船主も買受人も青息吐息の経営を余儀なくされているという状況にある。
 陸の業者にしてみれば大して波が高くないのに出漁しないのは国から何らかの助成があるからでは―と不満を募らせ、他方、乗組員からは「利己的な発言をするな」との言葉。
 地球温暖化が関係しているのかは浅薄な筆者は存ぜぬが、漁場の縮小はあるものの魚が獲れなくなっているのは違いなく、業界の行く末が心配だ。
 と書いている折に乗組員の1人から本社に電話があり「お前は海の状況が判って書いているのか」と批判を戴いた。25日の「時の話題」にである。
 今回のことで分かったことが一つある。「時の話題」で書いたように漁があれば船主も乗組員も組合も市場も買受人も良くなるということであり、皆さん全員が自分たちの生活ひいては稚内の経済が上向けばと願っているということである。
 この問題、まだ尾を引きそうである。