シケ早く沖底漁船の出漁が儘ならず加工場や業者から原魚不足を嘆く声が聞かれる。
 シケに比較的強いオッターは今年に入り数回出漁しているが、かけ廻しの5隻は14日に新年初水揚げしただけで出漁できずにいる。かけ廻しに関しては全船一斉出漁を旨としているところがあり抜け駆けの単独出漁はまずない。
 昔、数十隻もの沖底漁船があった頃は一斉に帰港し鮮魚を上場されると処理できないことから日をズラし帰港し上場される方が都合が良かったのだろうが、オッター入れ僅か6隻にまで減ってしまえば護送船団方式の方が操業上も安全だろうからシケで出漁できないのも致し方ない面があるだろう。
 しかし、それにしても原魚不足は深刻で加工業者は悲鳴を上げており、側聞だが旧年中買受人組合が機船漁協に対し原魚確保の申し入れをしたそうだ。原魚確保というのは「もっと出漁しなさいよ」ということで組合も頭の痛いところだろう。
 原魚不足を反映しホッケばかりか他の魚の店頭販売の値段が上昇しており、水産のマチ稚内にいても高価な魚は敬遠され、その反対に安い肉を買い求める家庭が増えている。獲れないわ、高いわで正に負のスパイラル状態にある。
 加工場の中には原魚を紋別や釧路などから仕入れている所もあり、沖底業界に関しては水産都市稚内は昔日のこととなった。
 市場を回り思うのは漁が良いと働いている人たちの顔も晴れ晴れとしているということだ。
 天候の所為とはいえ悩ましい限りだ。