国の本年度補正予算成立を受け道開発予算が決まり、稚内開建にゼロ国債含め72億500万円配分された。“真水”の追加額はTPP関連の農業農村整備40億円だけだったが、昨年度補正に比べると10倍もの大盤振舞となった他方、ゼロ国が5億円ほど減の32億円弱になった。
 宗谷管内の公共事業構造からでの良し悪しの判断はつきかねるが総体として補正、そして当初予算合わせた事業費が増えたことは歓迎してよかろう。
 それにしても真水の農業農村整備事業の40億円というのは突出したものである。TPPにより他国との畜産品など競争が激しくなるにしても土地改良など整備事業への傾斜配分には驚くものがあり、思うに農家などへのTPP対策費は如何ほどになるものか。政府の意気込みをひしひしと感じた。
 ゼロ国の事業別予算では道路が前年度補正から36%の3億5500万円増え、港湾、水産基盤整備が横這い、空港(稚内空港)整備が半減し、農業農村整備は真水追加の煽りを受けゼロ(前年度補正10億9000万円)になった。
 次年度予算の前食いになるとはいえ融雪後の間断なき公共事業施工の上にはゼロ国事業は欠かせないものであり、業界にとって好感の予算ではなかったのであるまいか。
 宗谷管内の基幹産業は水産、観光と建設、酪農であるのは論を俟たない。その中の建設酪農に国からの支援が手厚く盛り込まれたことは住民の杞憂に対し布石が打たれたということであり、今回の開発事業補正は管内にとって曙光となろう。