死亡交通事故の達成は叶わなかったが、労働災害は昨1年間を通し死亡者ゼロを成し遂げた。ただし速報値によるもので、交通事故同様、12月に起きた労災に重篤なケースがあり今年3月末の年度末まで待たなければ確定値は出ないとしているが、労災死者ゼロというのは昭和29年の統計開始以来、初めてのことで労働基準監督署など関係機関と多種な業界関係者の努力の結果として大いに評価される。
 稚内労基署管内(宗谷管内10市町村、天塩町、遠別町)では昨年87件(休業4日以上)の労災が発生。前年の106件(死亡3件含む)から2割近くも減少した。
 労基署の折々の啓発活動、ある産業で労災が増えた際の喚起などが減少要因であろうが最大の理由は業界、そして個々の事業所の労災を撲滅しようとする意識の高揚と、社長はじめ従業員の努力の賜であろう。
 平成24年には9人の死者、前年の23年には118件の労災が起きたという過去を見ても今回の死亡ゼロ、90件を切る件数は努力が表れた数字であり、今年も油断せずに難しいだろうが2年連続ゼロを目指して戴きたい。
 産業別では基幹産業だけに建設業(17件)漁業(13件)が多く、食料品製造も13件と肩を並べるほどで留意したいものだ。
 労基署によると、死亡はゼロなものの重篤な事故が少なく、その大半はマニュアル通りでない起こるべくして起きたケースもあることから、無茶な作業せず基本に則った安全作業に徹するよう呼びかけている。要は基本に忠実にということだ。