稚内消防署は4月から、郡部に住む住民の救命率向上のため救急車が到着するまでの間、消防団員が救命処置をするファーストレスポンダー(FR)活動をスタート。一部地域で運用されているが、消防団員業務として取り組むのは全国初のケースとなる。
 宗谷岬、下勇知など郡部で平成24年からの4年間で、心肺停止での救急車の要請は14件あり年平均は3・5件。1番遠い曲淵までの到達時間は35分を要するなど遠い地域での心肺停止患者などへの救命が大きな課題だった。
 この課題を解決するため現在、市街地3分団を除く沼川・樺岡、抜海など9分団の約130人の分団員を対象にAEDの取扱いや心肺蘇生法など含めた応急処置の講習を行い運用の準備を進めている。
 4月の運用開始までに地域住民に対し活動に対する説明会、模擬患者による実証実験を進めるとしている。
 伊藤消防長は「特に遠隔地における心肺停止の救命が大きな課題だった。この活動を定着させることで、住民の救命率向上につながる」と期待している。