東京商工リサーチ旭川支店は、昨年中の道北地方の企業倒産状況を集計した。
 奈井江以北の負債1000万円以上の倒産は49件(前年48)あり負債総額は123億4966万円(同46億9442万円)。件数は昭和46年の統計開始以降、平成25年の46件、同26年の48件に次ぎ3番目に少なかったが、大浦漁業(稚内)の23億円、フェンス(滝川)の19億円強、ウッドシティ旭川(旭川)の15億円弱、高林(滝川)の10億7000万円と大型倒産があり負債総額は前年に比べ2・6倍の76億5000万円も増えた。
 地域別では旭川市21件(前年33)、上川管内9件(同5)、北・中空知管内9件(同3) 、宗谷管内5件(同6) 、留萌管内5件(同1)。
 43件が販売不振による破産だった。
 業種別はサービス18件(同9)、卸小売13件(同20)、建設8件(同10)、製造7件(同3)、農林漁業3件(同0)。資本金規模別は1000万円未満24件(同22)、1000万円以上16件(同18)、3000万円以上6件(同5)、個人企業3件(同1)。
 前年は消費税増税による個人消費の低迷により卸・小売業者の増加が目立ったが、昨年はサービス業が前年から倍増。燃油価格下落によって運輸業の倒産が1件もなかったことが特筆されよう。
 今後の見通しについては、来年4月に消費税が増税される中、軽減税率適用が決まった食料品の消費動向は兎も角、前回の8%増税で低迷した住宅や車といった耐久消費材の消費動向と売上増に結びつかないシステムへの投資など懸念材料はあり、人口減少と高齢化も相俟って企業体力に疑問があり、倒産は緩やかに増加するものと同支店は見ている。
 昨年12月の倒産企業4社。
 ▽越智商店(旭川市食品販売)負債額4670万円▽高林(滝川市、不動産賃貸・管理)10億7000万円▽滝川サトー商事(滝川市、農業機械器具・販売修理)1億円▽赤平商事(赤平市、葬儀業)3000万円。