16新春経済

 稚内商工会議所主催の新春経済懇談会は7日午後、ANAクラウンプラザホテル稚内で開かれ、各界の代表者が新年の抱負を語った。
 中田会頭がアベノミクス第2ステージの第1矢で強い経済の一端を担うべく、地域経済の振興に向け基幹産業の漁業、農業の基盤整備、道路や港湾など社会整備に関し関係団体と連携し国や道へ要望活動を実施していく―と主催者挨拶した。
 今年3月に開業する北海道新幹線については「新幹線効果をいかにこの地域に取り込むかが大きなカギ。地域一丸となって取り組むことが重要である」とし、日ロフェリーについては「地域の発展を担う重要な航路であり再開に向け行政や関係団体と連携して取り組んでいきたい」と。稚内版地域戦略ビジョンについて「港、風、街の各テーマのビジョン実現に向けたロードマップを年内に策定する行動をし頼られる商工会議所として事業を推進していく」と述べた。
 武部衆議も日ロフェリーに関し「今年は、プーチン大統領との訪日を含め日ロ関係を前進させるための大切な年。定期航路を維持していくことは地域だけの問題ではなく、国家戦略として大切」と強調した。
 工藤市長は今後本格化する送電網整備事業について「数年後には150~200本ぐらいのオーダーで風車の計画が現実に進められていく」と期待し、旧大谷高跡地を利用した屋内多目的スポーツ施設については「北国だからこそ屋内スポーツ施設は必要。色々なスポーツができる一大パークを作りたい」と述べた。
 吉田道議は北海道新幹線について「函館まで来るお客に稚内の水産物、乳製品など商品をどう売り込むか今年の大きなテーマ。稚内まで足を運んでもらうことも大事」とし、日ロ航路問題については「国の力を借りることが重要」と述べた。
 続いて赤石宗谷総合振興局長が来賓として挨拶し、一次産業の振興、食や観光の事業などを展開していきたい―と述べた。
 最後に小松稚内開建部長が「宗谷地域の展望と可能性」と題して特別講演した。
 小松部長は北海道の食と観光での優位性を強調する中、昨年中に完成した稚内市郊外の国道40号更喜苫内改良工事について10年先を目指したインフラ(社会基盤)整備の一つであり、強靭な国土作りや対サハリン交易など、宗谷は大きな可能性を秘めた地域であり、平成31年度完工を目指す音威子府バイパス(旭川開建施工)など整備によって更に発展する余地があるとした。
 FDAによるチャーター機による観光ニーズの掘り起こしを評価し、間宮林蔵や松田伝十郎の歴史を学ぶことで、西暦1800年頃のロシアと蝦夷地(北海道)との関係を知る縁となり宗谷の注目度も上がるのでは―と話していた。