煩悩を除去し108回撞く除夜の鐘まで32時間余りとなり新年を迎える高揚感も高まってくる。
 今年最終の小欄を書くに当たって己が煩悩を数えてみると当然108つもないが、人間の強欲さと言いますか欲に塗れた1年だったような気がする。50代半ばまでは財・色・飲食の3つの欲だったが、60歳を超えると色・飲食が消えかかっている分、名誉と睡眠が新たに加わってきている。睡眠というのは年と共に熟睡できなくなっているからです。
 その煩悩を除いてくれるのが除夜の鐘であり、神社への初詣でで耳にし新年への誓いを新たにする。
 生身の体の人間である以上、お金持ちになりたいし、いい学業・スポーツの成績でいい学校に入りたい、出世したい、幸せな家庭を築きたい―などと欲を持つのは自然のことであり否定されることではないが、年を取るにつれ自らの幸福だけでなく社会への貢献など他に対する愛情が結構心を占めるようになり、RCやLCなどに加入し社会への奉仕活動に汗を流すようになる。
 万人が平等な世の中というのはある意味あり得ないことであり、子どもから大人へと成長するにつれ、世の冷たさ、ひいては無常さを知るようになるが不公平でも懸命に生き抜こうとする。
 「なんで俺(私)だけ幸せにならないんだ」と、もがけばいいのに変にお利口さんになり悟ってしまう。そして人によっては爆発することもある。
 自分の気持ちに正直に来年は送っていただきたい。読者の皆さんに送る今年最後の言葉です。