今年は比較的穏やかだったと思うが、最後の最後で日ロ定期航路の自前での運航断念、そして今年初の交通死亡事故と、残念なニュースが続いた。定期航路、交通事故とも小欄でこれまで触れているので詳しくは書かないが、返す返す断腸な思いがある。
 日本の政治は自民党が公明党とスクラム組み国会議員が過半数を大幅に上回る絶対安定多数となり、安倍総理も再選され向かうところ敵なしの一強の時代となった。安保関連法案も日本国最高決議機関ですんなりと通り集団的自衛権発動も容易になったが、識者ばかりでなく一般国民の中にも訝しむ人々は多くいる。
 安倍総理は来年7月の参院選でより地盤を強固にし、恐らく長年の懸案ともいえる日本国憲法改正の道筋をつけようとするだろう。
 戦後の連合国総司令部GHQの御仕着せ憲法とはいえ「平和」の2文字が盛り込まれている世界に冠たる憲法により、実際、これまで自衛隊はPKO活動での後方支援を担ってきたが、集団的自衛権行使容認に続く憲法改正では米国などと行動を一にし、戦闘地域への自衛隊派遣も出てくるだろう。従って戦争を体験した高齢の人たちを中心に忌避する声が強くなっている。
 世界がグローバル化し中国の脅威が拡大する中、同盟国米国との絆を更に強固にするのは自然な成り行きなのだろうが、人と人が殺し合う戦争への直接の関与国となると、これまでとは違い相手国の対応も大きく変わってくる。
 昔なら鎖国もできたが、今はもちろんできない。ジレンマだ。