師走とはよく言ったものだ。日が経つのが早く、あっという間に残すところ1週間を切ってしまった。国と道出先機関の御用納めは来週28日、稚内市は30日だが、民間会社の早いところでは昨25日が仕事納めだったよう。
 そんなに休んでどうするのと、天邪鬼な筆者は思うものの、「正月くらいゆっくり休ませて」と太平日本にどっぷり浸かった人たちは意に介しない。「一億総活躍社会」を標榜する何処かの国のトップのように呑気なものである。この先の心配が募ってくる。
 暖冬過ぎて積雪なかった稚内も昨日から冬将軍がやって来て冬らしい光景を現出している。気象庁によると、いつもは頑固一徹な冬将軍も何故か好々爺のように穏やかで長続きしないとの御託宣。降るものが降らないと関連する人たちにも影響が出るのでは―とは思いながら、一般の人にとっては寒くなく降らないほうがいいに決まっている。
 本紙正月号作りも一段落しホッとするのも束の間、今年これまでゼロだった交通死亡事故が起き、遺族の方の心中を思う時、本当にいた堪れない気持ちになる。稚内中の人々が心から冥福を祈っていることでしょう。
 年の瀬は忙しさもあり注意も散漫になるので交通事故だけでなく歩くのにも何事にも心していきたい。
 穏やかに正月を―と願う心持は誰しも同じだが、人間に付き物ともいえる「不幸」は何時、牙を剥くかは知れず、その準備も忘れてはならない。
 世界にはその日の生活さえ儘ならぬ人がごまんといる。それに比べると日本は幸せだ。