宗谷総合振興局(水産課)から宗谷管内の今年1年間の漁業生産高が予想値として公表された。予想値とはいえ来年4月までには発表される確定値とはそれほど違いはない。
 それにしてもホタテが減ったものだ。数量の昨年比44%減を、24%高の単価高で補ったとはいえ金額も31%も減った。要因は昨年12月の高潮被害によるものである。
 知合い漁師の話では高潮でやられたホタテ漁場の回復には3、4年かかるよう。天災とはいえ降って湧いたような厄災には、さすがのホタテも参ったというところだが、それでも金額は3割減ほどに止まった。
 生産減った分、価格が上がったのである。
 ほかでは全国相場を左右するタコも半分に、イカの落ち込みもあり、総体では昨年に比べ15%の72億円も減ってしまった。
 サケやナマコ、毛ガニが増えなければ酷い落ち込みになったといえ、改めて海という自然相手の産業の恐さを知ることになった。
 水産業が宗谷管内の基幹産業であることに異論を唱える人はいないだろうが、役所がそれに見合った支援をしているかは疑問もあり、例えばホタテ漁に猿払村は大枚を注ぎ込んでいるのに稚内市の場合はどうなのか。
 水産会社の社長さん曰く「全ての産業に公平に支援しようとする意識が強く基幹産業たる業界への支援は満足できるものでない」。
 公平公正をモットーとする役所と、民間との乖離を象徴する話ではある。
 ホタテは回復するにしても他の漁は資源の先細りもあり将来が危惧される。