不適切会計というより粉飾決算を長年してきた東芝が8000人近い社員を削減することを発表した。日本の代表的会社が利益至上を飛び越え罪になる事態を社長ら役員がしでかした報いが社員のリストラとは。呆れが宙返りする。
 新聞報道によると、東芝が粉飾決算にまで手を染めたのは、この3、4代の社長らトップの確執が因したもので、それぞれの社長さん方は自分の身を守るため利益の不正な上乗せをしてきたようだ。
 東芝は高度経済成長時代の「三種の神器」のうちテレビ以外の電気洗濯機と電気冷蔵庫を国内で初めて開発し、カラーテレビ開発も日本企業第1号となり、ノートパソコンも一時は世界シェア1位になったこともある。原子力発電事業でも大きな収益を上げてきた大企業である。
 いい時ばかりないことは国民は重々承知しているのだが、正に日の当たる道だけ歩みトップに就いた輩には「自分に災いはあってはならない」くらいに傲ったのだろう。悪の世界に入ってしまった。
 液晶テレビが苛烈な販売合戦に陥っていたとしても「レグザ」の廉価は度を過ぎており、更には4年前の福島第1原発の事故により原発事業の後退があるのに「さすがに一流企業だね。逆風にも拘らず好業績保っているね」と思っていたが、さに非ず決算を偽っていたとは。
 稚内などにある零細企業は決算をいじるといっても額が少ないだけに限度があり、東芝など大企業のように上場もしていない。小さい金で細かく稼ごうとギリギリまで削減する正直者ばかりです。