工藤市長が日ロ定期航路について市議18人全員に説明し質問も受ける集まりがあり、筆者も20人ほど来ていた傍聴者の1人として臨場した。
 先の12月議会で新会社による定期航路運航が厳しい局面にあることが市長によって明らかにされ、その経緯など含め詳しい話をするというので注目していたが、報道以上の新事実はなく、市長の「この問題は単にフェリー運航だけとか言う問題でなく稚内港の港湾計画などにも影響する。この先も思いを捨てることなく、私の人生を賭けて取り組んで行きたい」との言葉だけが胸に残った。
 18人の議員中、6人の質問しかなかったのは稚内にとって一大事なことなのに物足りなかったが、今回の定期航路継続を断念したのは市長であり、それも1日から始まった12月議会の直前だったとして市長は「傷口が広がるので」との表現で理由を述べていた。
 佐藤議員(共産党)が「市民への説明責任があるでしょう」と詰め寄り、市長は市民向けの説明は予定していないようなことを言っていたが、説明会開催の検討も今後の課題となるだろうし、他の運航会社含め運航態勢再構築のこともあり、市だけでは詰まったのだから広く市民の声を聞くことも必要だろう。
 まさに今回、招来した事態は稚内にとって死ぬか生きるかのような存亡にも関わることだが、市長が言うようにオール稚内で英知を結集して行けばマイナスからプラスに変えることも可能だろう。
 有為転変は人の世の習いである。最後まで諦めることなく果断に向かってほしい。