市長が日ロ定期航路断念を市議会全員協で正式表明 「傷口を広げないため」と

 工藤市長は18日に開かれた市議会全員協議会で、運航継続を目指していたサハリン航路について、来年6月からの定期運航を断念したことを正式に明らかにした。
 市と民間会社など出資し第3セクターの新たな運航会社を年内に設立し、ハートランドフェリーのアインス宗谷を購入した上で来年6月からの運航を目指していた。
 市長は船舶管理会社との交渉で、外国人船員乗船によるアインス宗谷の外国船籍変更に関わり、どの国の検査に所属するかの船級機関の問題ほか、17年経過したアインス宗谷の船齢問題も生じるなど新たな課題が浮上したとして「第3セクターがアインス宗谷を所有し、定期フェリーを運航するという手法は採用できない」とし来年6月からの定期航路再開を断念した。
 市長は「来年の航路継続を期待していた関係者には申し訳ない。傷口を広げないため決断した。一刻も早く次の体制の構築に取り組んでいく」とし、来年に向けては「航路の再開に全力を傾注するが当面は不定期便(チャーター船)の運航も視野に、あらゆる可能性を模索していく。官民で支える新たな枠組みを作り、貨物の集約や運搬する船の確保など物流の継続に取り組んでいきたい」と述べた。
 各議員から船舶管理会社と交渉を進めてきた飯野港運による交渉の問題など質問があった中、千葉議員からのこのマチの発展に不可欠な航路。これから官民で支える新たな枠組みでの、これからの航路への市長の決意は―に対し、市長は6月からの定期航路は断念したが、このマチの発展を考えたときにサハリンとの交流は捨てられない。この先も私の人生を賭けて取り組むとした。
 議会終了後「曽つてサハリン航路は一時中断し、その後2年はチャーター船で繋いだことはあったが、今回もそういうイメージなのか」との記者の質問に対し、市長は「正にそういうように思っている。あの時は北海道が中心となって再開に漕ぎつけた。稚内だけでなく北海道と連携して取り組んでいきたい」来年のチャーター船運航の考えについては「先ず貨物を集めること。稚内にもそういう専門の人もいる。その方々と連携してやっていきたい」と答えていた。

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