12月8日は74年前、日本国連合艦隊が米国領ハワイの真珠湾を奇襲攻撃した太平洋戦争開戦の日である。その作戦の攻撃暗号「ニイタカヤマノボレ」を受電・送電したとする恵北の赤れんが通信所跡で恒久平和を願って戸外に設けられた灯籠が点灯された。稚内市歴史・まち研究会(富田伸司会長)と稚内ユネスコ協会(横田耕一会長)が平成23年から取り組んでいるものだが、会員の皆さんには寒空の中、本当に御苦労さまです―と労うものです。
 ニイタカヤマ(新高山)ノボレ(登れ)という暗号文の新高山は富士山(3776㍍)を凌ぐ高さがあった当時、日本の領土であった台湾で一番高い山で日本軍にとって日本一高い山の頂上を目指せといった意気込みを表したのか。
 恵北の山の中にあった通信所が開戦に当たって重要な役割を果たしていたことに思いを馳せる他方、恒久平和を願い灯籠70基の明かりを灯した先にある何棟かに分かれる通信所建物は老朽化が著しく、屋根が一部では陥没しており修繕の声も上がっているが、多額な費用がかかり具体的な計画はない。しかし歴史遺構でもあり国や道に助成を求めるなど市も積極的に関わるべきではないのか。
 ロマン溢れた行いだけでは何とも改善策は見えず、まち研やユネスコ研の会員の労苦に報いるためにも公的な支援を求めたい。
 修復すれば観光コースの一つにもなるであろうし、稚内観光にとってもメリットは小さくなかろう。
 古い歴史的なものが人々の心に感動を与えるのは他の町が証明している。