昨年度上期、5%の2万人ほど減った稚内市への観光客入り込みが今年度(4~9月末)は増え一昨年を6300人上回った。
 インバウンド(外国人観光客業務)とFDA(フジドリームズエアライン)の運航期間拡大が要因だろう。
 宗谷岬、ノシャップ岬、稚内公園など景勝スポットとする稚内観光は利尻・礼文島(離島)観光と相俟って根強い人気があり、これまではANA(全日空)の夏季4便運航に支えられてきたが、日本全体の不景気風によって関西、名古屋便が休止され、新規に運航を始めたFDAにより名古屋以西の観光客が増え前年比プラスという結果になった。
 外国人観光客については国内・道内問わず溢れるばかりであり、稚内も御零れに預っているといったところだろう。
 観光業は、水産業、公共事業と並ぶ基幹産業であり、ホテルなど宿泊業者の実入りは知らねど「増えた」というインパクトは小さくなかろう。
 インバウンド、FDAなど多角的な誘客活動により観光客が増えるのはいいことだが、ホスピタリティー(もてなし)の更なる向上が求められており、少々言葉に訛があっても心からもてなそうとする心持と接客態度に心がこもっていれば人というのは満足するものでリピーターとなる。
 私事になるが、10月母を連れ妻と行った旭川市高砂台の「扇松園」はもてなしも食事もよく、5年ほど前に泊まっただけなのに女将が筆者を覚えてくれていた。帰りしな女将は「また何年後かに来て下さいね」と言い深々と頭を下げた。