往年の銀幕の女王だった原節子さんが亡くなったのを昨日のニュースで知った。95歳というから天寿を全うした大往生だったか。
 巨匠小津安二郎監督の「東京物語」など10代のデビューから30年間に亘る出演作よりも、絶頂時に突然スクリーンから姿を消したという伝説の女優としても知られた女性でもあった。
 原さんの傍らに男性が存在していたかは知らねど女性の場合、歌手のちあきなおみさん山口百恵さんのように突然引退するケースは少ないながらあり、より一層、希少性というのか神秘性も増し、我々一般人に人生が何かを投げかけてくる。
 女優、歌手といっても華やかり日は泡沫の恋のようなもので、その後の人生に比するとたわいないことだとも考えたのだろうか。潔い身の引き方は我々にも教えるものがある。
 ここからは市井の話題に移し葬儀の形も変わり最近は事前告知せず家族葬で営むことが増えており、先日も知人が「俺も密葬でいいんだ」などと話していた。
 亡くなった人を丁重に弔うのは密葬であれ何であれ変わらないものだが、残っている方にしてみれば幾らかでも多くの関係者に亡くなった人の足跡を知ってもらうと共に家族と共に弔って戴きたいとの気持ちはあろう。
 原節子さんにも親戚はいるだろうし、亡くなったのが9月上旬ということなので葬儀は済ませているだろう。ファンにしてみると後日お別れ会を開いてほしいと願っているだろうし、あれだけ日本人に愛された原さんにしてもそうするのが恩返しのような気するが。